イギリス留学 ワーキングホリデー体験談(アーカイブ)
ヘッジホッグ、汗と涙のワーホリ物語
「ミスだらけの面接」
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緊張感いっぱいで張りつめた空気の中、守衛の人に連れられるまま前に進んでいっ
た。朝から降っていた雨は小降りとなり東の空から少しずつ晴れ間が見えてきてい
た。この面接が終わる頃には青空になっているだろうが、果たして面接の方もからっ
と晴れ渡る結果になってるのだろうか、そんな不安な気持ちとここまでやることやっ
たしなるようになるだろうという楽観的な気持ちの半々で迷路のような大きな大使館
の部屋から部屋を通り抜けて面接会場にたどり着いた。そしてここで待っていたの
は、面接以外の相変わらず?のトラブルだった。
まず初めに書類を書き、パスポート、手続き料金約33ポンド同等の日本円(約66
00円)を提出して自分の名前が呼ばれるまで椅子に座って待つことになった。しか
し、ここで1つ目の二アミスを犯してしまう。料金をきっちり持ってこなかったため
「お釣は払えれないです」と言われてしまった。1万円出した僕は大損するはめにな
るところだったが、今日一緒に面接に来ている人達がきっちり持ってきていたためな
んとか事務の方でお釣が工面できて大損から逃れることができた。
お釣を受け取る際、付け足すように事務の方からこう言われた。「あなただけです
よ。手紙の宛先に“御中”を付け忘れているのは。社会にでたらこんなの当然ですか
ら。」自分の中でも(あれっ?書き忘れていたっけ?それにしてもきつく当たる人だ
な)という感じだった。つい、慌てて書いたのだろうが何にせよ恥かしいミスを犯し
てしまった。面接前にいろいろトラブったせいだろう、緊張感は吹き飛んでしまっ
た。むしろ開き直りだし、僕の気持ちは前向きになっていた。
(よし、こうなったら面接の場で自分の思いを熱く語ってやろう。面接官も人だから
気持ちを動かすことができれば、きっとワーホリのチケットをゲットできるにちがい
ない)
そして僕の順番がきた。面接官はイギリス人の女性。初めに日本語か英語、どちらで
話したいか選ばせてくれた。いつもの僕ならここで英語を選ぶだろう。というのも、
昨年ボランティア留学の英語の成果を試したいから。しかし、今日の僕は気持ちが高
まっていて、とにかく熱い自分を見せたかったためより的確な表現の可能な日本語を
選択した。ここが大きな分かれ道となる。
早速、すごい勢いで自分の思いを間髪入れることなく語り始めた。5分から10分
たった頃だろうか、面接官は席を立ち一人の日本人の女性を隣りの部屋から連れてき
た。さっき、事務できつく注意を受けたあの人だ。英語を彼女だけに聞こえるように
ぼそぼそと話して、そして彼女は訳し始めた。「あなた、しゃべり過ぎです。あなた
の為に、何分も時間がとれないの。後ろが詰まってることはご存知ですよね。ただ、
面接官の質問にイエス、ノーで答えるだけで良いんです。」なんか、急に拍子抜けし
た感じだったが、とりあえず「すいません。わかりました。」と返事をした。そのあ
と面接はあっという間に済み、その場でワーホリ行きのビザをあげますと面接官の方
からいってもらえた。
まぁ、俗に言うハッピーエンドだったが、まさか面接で怒られるとは思わなかった。
一緒に面接を受けた一人の女の子は英語を選んでわずか2、3分で済んだといってい
た。そして今回、5人全員めでたくワーホリ行きの切符を得ることができた。大使館
の外へ出ると、雨は上がりすっかり青空が顔を出していた。最高の誕生日プレゼント
を手に帰りの新幹線に乗り込むのだった。
2013年以降YMSのページをアップデートすることを断念しましたが、もちろん今でもYMSで来られたみなさんのための最初の英語研修の場所、そして、友人をつくるための場所として
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