イギリス留学 ワーキングホリデー体験談(アーカイブ)

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ヘッジホッグ、汗と涙のワーホリ物語
「お家のない旅立ち」
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名古屋空港発、香港経由ヒースロー行きのゲート前のソファーにのんびり腰を降ろし
て僕は次なる冒険に大きな期待を抱いていた。あの災難続きのワーホリ面接から1週
間たった4月2日夕方4時半。明日の明け方7時には、ロンドンのまだ寒い春の陽気
を身を持って感じていることだろう。そして、同時に家探しをしている頃かもしれな
い。

昨年12月に学校のアコモデーション(いわゆる学校が借りている民家)の件で事務
を担当しているクリスティーンから「あなたの場合、学校に戻ってくる予約している
から担当のウェンディーに3月下旬頃に連絡してアコモデーションの予約してくれれ
ばいいから。」と言われていたから、その言葉をうのみにしてワーホリ合格のあくる
日に早速メールを送っておいた。

が、しかし、いつまでたっても返事が返ってこない。これはおかしいと思い、けっこ
う通話料金が高いけれども国際電話で学校に電話をしてみた。しかし聞き覚えのある
オランド人の先生ヨハネスの留守電メッセージしか聞くことが出来ない。これは困っ
たことだと、最後の頼みの綱UK-Jに連絡しようとホームページを開いてみる。
「あっーーーーーーー?!!」そのとき、やっとこのマジックのようなトリックの種
明かしがわかった。このページの画面に”3月29日から4月1日までイースターホ
リーデーのため休みです。”と書いてあった。ちなみにイースターホリデーとは、毎
年あるキリスト復活祭、こちらではクリスマスと同じ位の大きなイベントのことであ
る。連休だったんだ。安堵のため息と同時に明日の夕方出発を前にまたトラブルかぁ
という自分らしさ?に我ながら呆れてしまった。

まぁ、向こうに行けば、ユースホステルやB&B(ベッド&ブレックファーストの
略、いわゆる民宿)があるから数日泊まって、学校に問い合わせて家紹介してもらう
ことにしよう。いや、待てよ。学校にもし連絡が取れていなかったら、学校に行くこ
とができない。そうしたら、家すら紹介してもらえないじゃないか?!と言うこと
は、学校探しもこっちに来てしないといけないのか?!まいったなぁ。考えれば考え
るほど、不安というのは膨らむものである。こういうときは、開き直るのが一番の特
効薬なので、まぁ、これもいい経験かぁ、と考えて出発の荷物の整理をすることにし
た。そして長らくお目にかかれないであろう日本の夜は、あっという間にすぎた。

窓の外の飛行機をボーっと眺めていると機内へ乗り込むようにアナウンスが流れた。
暇つぶし用に乗り込み口付近に置いてある新聞を2、3部つかみ席につき、さっそく
シートベルトを締めた。いよいよだ。ここまでいろいろあったが、いや、これからも
いろいろあるだろうけど、ついにイギリスに戻る日が来たんだ!自然と体中が熱く
なって、少し震えもやってきた。学校のみんなの顔が思い浮かぶ。その中でも、一
人、気がかりな女の子の顔が特に鮮烈に頭に残っていた。彼女の名は、モニカ。ポー
ランドから来た人形のような顔立ちでカールヘア、色白のとても細い女の子である。

また、あの子に会えるんだぁ。うれしくなってきた。
お家がないことはすかっりモニカのことで頭がいっぱいで人事になっている僕は、こ
うして2度目の渡英をするのであった。       

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