イギリス留学 ワーキングホリデー体験談(アーカイブ)

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汗と涙のワーホリ物語
「陽はまた昇る」
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9月の後半にさしかかった。このワーキングホリデーも通過点を超えようとしている
時期である。この半年は、自分にとっていろいろあり過ぎてしまい、ただただその時
間の流れに付いていくのが精一杯といった感じであった。
“まだ半年があるんだ”と考えるとワクワクする反面、“もう時間がないぞ”といっ
た不安感が頭を過ぎり、英語に対する取り組みに更なるやる気が湧いてくるのであ
る。

この月の20日過ぎたある日、僕はいつもより早く目覚まてしまった。いつものよう
に喧しい目覚しは、この日に限っては必要がなかったのである。それもそのはずであ
る。また、学校生活が3ヶ月ぶりにスタートする日であるから
だ。と、同時にあのインドの街に再び足を運ぶ日々が続くのを意味するのであった。
気持ちは、沸点に達するほど盛り上がっていた。よくアドレナリンという言葉を口に
する人がいるが、このケースもそのひとつなのかもしれない。
とにかく、待たずにいられない状態であったのだ。そのため、僕は学校が始まる30
分前には薄汚れた学校の前に自転車で現れることができた。

もちろん、そんな時間に誰一人生徒はいない。正直なところ、他国の人たちは、割と
時間にルーズだと感じることがある。もちろん、日本人がその点はきちんとしている
からであるが。交通機関にしても日本のように時刻表通り来ることは期待してはいけ
ないのがこの国である。彼らにしてみれば、そこまできっちり時間を守らなくても、
と思うかもしれない。特に、この学校に来る生徒が大半を暖かく楽天的で大雑把な
キャラクターを持ち合わせる南米勢が占めていたのでますます時間など無縁な気もす
る。(個々のキャラクターにもよるが。)

ひとつ気がかりな点があった。今までの多くの友達はもう既に自分の国へ帰ってし
まっていたのだ。お酒仲間のジンハーン、その友達のヒョンテ、サッカー好きでひょ
うきんなキョンシ、日本語を話せれる韓国人のユンヒ、ボリビアンのアナなど。も
う、全く僕の知らない学校になってしまっているのであろう。

わずか3ヶ月。それでもその月日は意外と大きく、また異なった環境へと変えれる力
が十分にあるのだと思い知らされた。自分にいたっても、仕事が見つかり、異国なが
らも経済的に余裕ができた3ヶ月であった。間違いなく3ヶ月前には、こんな自分が
ここに居られるとは予想できなかったであろう。だから、見知らぬ生徒たちがこの学
校にいても、それは当然なことなのかもしれない。

ただし、心強い点も僕にはあった。それは、もう一人のかけがえのない友達、ヨンジ
ンがこの学校に残っていたことであった。また、いろいろ話をすることができるであ
ろうし、異国の地でお互いを励ましあうことができる。それは、ほかの何よりも今の
自分に必要なものに感じた。彼は、今、この国のバイブル カレッジ(大学の聖書を
学ぶ学科)に入ろうと英語を必死に学んでいる最中であった。彼のそのやる気にいつ
も刺激される。彼の年齢を気にしながらも立ち向かう姿勢にいつも僕は敬服するので
ある。

少し経つと、数人の先生たちが顔を見せはじめた。
「ヒロ!戻ってきたのか!」
あの男勝りの先生メリオンがこちらに向かってきた。僕が前回、ここに戻って来た
6ヶ月前と同じシチュエーションである。そういえば、あのイギリスに戻って来て学
校に行った最初の日も待ちきれず早く目覚めて、同じ部屋のルームメイトのヨンジン
を叩き起こして、学校ではメリオンが声をかけてくれて...。ヨンジンがいないの
を除けば、全く同じことをしている自分に気が付いた。

”陽は昇り、そして明日もまた昇る”。
月日は早く流れても、やっていることが変わらない自分の様相に少し笑いがこみあげ
た。新たな後半のスタートがこうして幕をあげた。
イギリス留学 ロンドン語学学校

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